Q シャントについて知りたい
A 透析を行う上で”容易”かつ”十分量の血液”を確保できるようにした血管のこと。
透析は、体から血液を取り出し、透析器を介して浄化し、再度血液を体に返します。
その十分な血流量を取り出すためには静脈では足りません。
また動脈では、十分な血流量を確保することはできますが、血管が比較的深いとろこに位置している為、 穿刺(針を刺すこと)が困難である上に痛みが強いこともあり、毎回穿刺を行うことは苦痛になります。
また透析終了時に行う抜針(針を抜くこと)では、止血が困難で皮下出血(体の外には出ませんが、血管と皮膚の間に血液が漏れ 出ること)が起こってしまうこともあります。そのため、緊急時などを除いてはあまり動脈穿刺をしません。
それに、静脈の血管は、皮膚の浅いところにまで血管があるので穿刺はそれほど困難ではなくなります。
しかし、シャントと設けると注意しなくてはならないことも色々あります。
動脈と静脈をつなげてしまうので、つなげてしまった動脈よりも先の組織への血流量が減少してしまうのです。
また、皮膚の表層面にも多くの血液が流れるので傷などによる出血や感染症などに気を使わなければなりませんし、 血管への圧迫にも大きな悪影響を及ぼすことにもなるので、重いモノを持つコトや時計などをつけるといったコトへも注意しなければなりません。
シャントを設けるには 基本的に利き手の逆を選択します。しかし、利き手に作らないといけなくなる場合もあります。
十分な血液量が確保できない場合や血管の走行状態や側副血行路がない場合など
個人によってシャントを設ける腕、位置や場所が大きく変わってくるのです。
また シャント形成するためにの血管のつなげ方にも種類があります。
(今回は 割合させて頂きます。後日 更新させていただきます。)
動脈とつなげているのでシャントの中を流れているのは基本的に”動脈血”です。もちろん 静脈とつなげているので静脈血も入ってきますが・・・・・
よって シャントとは 動脈を静脈につなぎ合わせて血管を太くさせたもの。
一般的に透析を行う為の血管を通称してシャントと呼んでいます。