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透析のコラム(※更新日時2015/4/21)

透析コラム「後医は名医」

後医は名医――こういはめいい――という言葉を知っていますでしょうか??

初めて受診した医者の診断が経過観察と判断されましたが、後日、セカンドオピニオンとして受診した際に要治療であると判断されました。
別にたいした言葉ではないのですが、これはよくある話のようです。

この言葉は、後から患者さんを診た医師の方が、前の医師での情報を基に,さらに詳しく診療や観察できるため、正確な診断や治療にたどりつきやすいという意味です。

また、前医(前の医師)では発見できなかった疾患や症状が、時間が立つことでより分かりやすくなり、後医(後から見た医師)の方が病気を見つけやすいという意味でもあります。

逆に、前医は、後医と比べて病気が初期の場合や不定愁訴など患者自身が混乱しており見つけにくい状態で、かつ情報も少ない状態で診療していたことになるわけです。
そのとき最初に受けた医者はおそらく、ヤブ医者じゃないのかとレッテルを貼られることになるとおもいます。。

後から受けた医者は、前に受けた病院の生体情報や検査情報が事前に分かり、引き続いてもう一度、必要な検査ができる。

症状が見えにくい場合は,経過観察という言葉を使って,症状が出るようにすることもあります。つまり,次の医師に診てもらう間に明確な症状が現れることもあります。
それにより、新しい事実が発見され正しい医療を提供出来る可能性が高くなることがあります。

必ずしも後医が優れているとは言わないのですが,前医が素晴らしく優れている場合もあります。

ですので,どちらにしても受ける側はたったひとついなのですから気をつけないといけません。
都合がいいことは容易に受け入れることができて、都合が悪いことは受け入れられない。

私たちは,わがままになってはいけないと思います。


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