Q 主電源を切らなくてもいいのですか??
(学生 T.Kさん 大阪府)他 複数より
A 主電源を切る必要は特にありません。
その理由は、コンソールが夜間も含め、ほとんどの時間を稼動しなければならない為と言えます。
血液透析をしている医療機関のほとんどは、ほぼ毎日コンソールが稼動しているのではないでしょうか?? しかし透析を行った後は,血液に直接影響を及ぼす経路は洗浄および消毒を行う必要があります。
セントラルから送られてくる透析液の配管やコンソール内の配管まで。
/p> 透析を行っているわけですから、コンソールは常に長時間稼働しているのです。長時間の洗浄および消毒を行うことができる時間帯が限られて
しまいます。
また、十分な消毒効果を持たせるために消毒剤を配管に滞留させないといけません。
また、あまりに長時間の滞留は配管を腐食もしくは劣化を引き起こすため監視が必要になります。
消毒工程が終わったら、その消毒剤を洗い流さないといけません。もちろん、その残留物も含め
後に使用する血液透析の際にに混入しないように十分な洗浄を行う必要があるのです。
コンソールの主電源を切るメリットは特にありません
血液透析を行っている、どこの医療機関でも言えることだと思うのですが、
透析は基本的に毎日もしくは、ほぼ毎日あると思います。
透析を行う上で消毒、洗浄を行う必要があります。これは透析液が流れる配管なども含めてです。
しかし、消毒や洗浄には長い時間が必要になります。残留物を不活化(無毒化)するために必要になります。
血液透析では透析液が患者に直接的に影響を及ぼすのです。
十分な洗浄がなされていないと感染症などの危険性が高くなります。
透析液は、通常一分間に500mLながれます。つまり透析患者さんは、4時間透析することは120Lも血液と触れることになります。
(500mL × 60分 × 4時間 = 120L)
健常人が、普段、水に触れる(体の中に影響が及ぼす範囲)のより、何十倍と多いのです。
( 2L/Day × 30日 × 2ヶ月 = 120L )
このことより、透析患者さんは 一日で健常人2ヶ月分の水が体に影響を及ぼされるのです。
人体に影響がないようにするための、消毒は必須なのです。
十分な洗浄・消毒の全ての工程を行うには長い時間が必要になってきます。
また消毒効果を高めるために、配管を含む全てに「封入」という薬液に漬け込む時間も必要になってきます。
それだけでなく、薬液に長時間漬け込むと、機器や配管などの侵食もすすむため、よくありません。
もっとも、効率で消毒効果の高い閾値が必要になるのです。
コンソールは、昼は透析のため、夜中は消毒のため稼動しなくてはならないのです。
電源が完全に切れてしまっていては、自分を診断する自己診断やコンソール内の配管などの洗浄が一切できなくなるので
メリットはありません。