Ｑ 腎臓とは・・・・・？
Ａ 体内で生じた老廃物や不要物質などの排出および調節を担っている重要な臓器
生物が生命活動を維持するためには、外界からの食物をエネルギーとして取り入れなければなりません。
食物を取り入れると、生物はその食物をエネルギーとして利用し生命活動をします。
そのエネルギーを消費した時に様々な老廃物ができます。
その生じた老廃物や余分なものは、体内にとっては、内部環境のバランスを崩すなどの、生体にとってマイナスとなるため、排出しなければなりません。
その老廃物の排出と生体内の内部環境を一定に保つ働きを担っているのが腎臓なのです。
それは、生命の体液を一定に保つコトは、生命の維持にとって必要不可欠な条件とも言えるのです。
全身の体液バランスを調節するため、非常に多い血流量が腎臓に流れています。
その腎臓に流れる血液量は、一分間に １０００ｍＬ～１２００ｍＬも流れ、
一日では１５００Ｌもの血液が流れているのです。
一日に心臓が全身に送り出す血液量は、約６０００Ｌ（約６０ｍＬ／回）なので腎血流量は心拍出量は約２５％に相当するのです。
では、なぜ腎臓に多量の血液が供給されるのでしょうか？
それは、腎臓の組織活動に必要な酸素や栄養素を供給したり、尿の生成を維持するために必要な水分や不要物質を排出するために十分な血液量が必要になるわけです。
腎臓は重要な臓器であるため、脳や冠動脈と同じ自動調節機構を持っており、血圧（腎動脈）が７０～１８０ｍｍＨｇの範囲で変動しても腎血流量は一定に保たれるようになっているのです。
しかも、これは血管自体に備えた機構なので支配する神経がなくても機能するようになっているのです。
腎臓は脊柱を挟んで左右に一つずつあり、後腹膜腔内の第１１胸椎から第３胸椎の高さに位置してます。
右腎は左腎より １／２椎低く位置する。
これは右腎が肝臓（肝右葉）によって下方に押し下げられている為です。腎臓の位置は左右対称にあるわけではありません。
形状はソラマメ状をしており、重量は１２０～１３０ｇ
