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腎臓の元の細胞を増やすことに成功(熊本大学)平成28年4月15日

 熊本大学発生医学研究所の研究グループらによってヒトiPS 細胞から誘導した腎臓前駆細胞を試験管内で増やす方法を開発しました。
本来であれば一度機能を失えば尿の産生などの腎機能は再生することはありません。
それは,腎機能を決めるへフロンは腎臓前駆細胞によって作り出されますが,出生前後の間において消失してしまうからです。

しかし研究グループは研究を進めマウスの胎仔から単離した腎臓前駆細胞を20日間培養し100倍に増やすことに成功した。

ヒトiPS 細胞から作成した腎臓前駆細胞もこの方法で培養したところ約8日間で細胞数も4倍増加しました。
さらに,増えた細胞は糸球体と尿細管を形成する能力を維持しており,腎臓発生に重要な遺伝子群も保たれているとのことです。


今後,人為的に大量に作成した腎臓細胞の移植や、腎臓組織を体内で再構築させる研究への発展が期待されます。

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